SS狂の爆勝馬券法
く
食い(くい)
飼葉食いのことで、「カイ食い」ともいい単に『食いがいい(悪い)』というほうが普通。
グイッポ
さく癖の俗称。空気を呑み込む癖で馬には割合多い。胃腸を害して栄養不良になったり、疝痛をおこ
しやすい。軽度のうちは矯正できるが、習慣性になった場合は矯正は難しい。そのため馬の取引時に
嫌われることが多く、値段も安くなることもあるようだ。
空胎(くうたい)
繁殖牝馬が受胎していない状態。=空きっ腹
クォーターホース
欧州人が米大陸に移住し始めた頃に持ち込んだスペイン馬とサラブレッドを交配してつくられた品種。
1000㍍以下の短距離におけるスピードはサラブレッドを凌ぐ。
癖馬(くせうま)
馬自体が何らかの癖を持っているという言葉ではなく、レースや調教でまともに走らない馬を「クセ馬」
という。ゲートで膠着(こうちゃく)して出ない馬、直線走路で内にササッたり、外によれたりする馬、
またコーナーで外に逃げ逸走するなど、騎手の意思に逆らう動きをする馬のことをいう。
口籠(くちかご)
馬の口につける籠のこと。寝藁(ねわら)を食べたりする菜食の異常な馬に使う。食いのいい馬が定
量以上に飼葉を食うので、それを制限するために使う場合もある。昔は竹製であったが、現在は金綱
製のものになっている。
口取り(くちとり)
競走の前にゲートに誘導したり、ゲート内で抑えるために口をとることも口取りというが、一般的には
勝った馬がウイナーズ・サークルあるいは馬場内で行う記念撮影のことを指す。
口向き(くちむき)
ハミ受けのこと。「口向きの悪い」という場合は騎手の思い通り馬を操作できないことをいい、「硬口」
と同じ意味。
口を割る(くちをわる)
レース中に馬が口を開くこと。引っ掛かったときに見られる。
屈腱炎(くっけんえん)
競走馬が走る上で負担のかかる前肢に起こりやすい腱の病気。管部の裏側が腫れることも多いし、
競走馬の能力を著しく減退させ、完治するまでには長い日数が要る。また、最悪の場合は廃役というこ
とになりかねない重大な運動器病で、骨折より始末が悪いといわれている。
頸差し(くびさし)
頸(くび)のつき具合、状態のこと。競走馬の推進力は頸の方向と密接な関係にあり、頸のつき方や
顎(あご)の形は能力に大きく影響するといわれている。太すぎたり細く貧弱なものは良くなく、力強く
自然な形で、45度程度の角度でついているものが良いとされている。
駆歩(くほ)
ギャロップのこと。キャンター・ギャロップの項参照。
組合馬主(くみあいうまぬし)
個人・法人の馬主資格を持たない特定少数の個人(3~10人)による、競馬に競走馬を出走させるこ
とを目的とした法人なき組合のこと。
くもずれ
「ともずれ」ともいう。後肢の球節(蹄の上のほうにくるぶしのように膨らんだところ)の下部の出来る
円形のむくれ傷のこと。これは馬場の砂などによって擦(す)り傷となる外傷で、競走馬は後肢の踏み
込みがよいため起こりやすい。予防するために球節の後ろに革や布を当てるが、これを『くもずれよ
け』という。
鞍(くら)
馬の背中において人や荷をのせるための馬具。競走用の鞍は負担重量になるためごく小さなものが
使用されている。競走中に腹帯がゆるんだりして鞍が外れることがあるが「鞍ズレ」といわれ、鐙の踏め
ない状態になるため競馬にならなくなる。また、馬具としての鞍のほかにレースを意味するもので「鞍数」
といえばレース数のことである。
クラシックレース
中央競馬のクラシック三冠はイギリスのクラシック競走を模範として形成され、皐月賞・東京優駿
(日本ダービー)・菊花賞・桜花賞・優駿牝馬(オークス)の5競走がクラシック競走として創設された。
当初は牝馬の3冠目(ただし、牝馬は2冠までという考え方もあった)は本家と同様に菊花賞がそれに相当
したが、1970年に3歳牝馬限定戦のビクトリアカップが創設され、のちに同じ役割を果たす競走として
エリザベス女王杯、そして秋華賞が創設されると、牝馬三冠の最終戦はこれらに役割が移された。
ただし、この新設された競走がクラシック競走と呼ばれることはなく、現在もクラシックは当初の5競走を
指す言葉として使われている。
クラシフィケーション
その年の重賞競走に出走した馬の能力評価を数値化し、一定以上の評価を得たものについて距離別
に格付けしたもの。
クラブ馬主(クラブうまぬし)
商品投資販売業者である法人が、競走馬の馬代金を何口かに分けて、出資者を募集する仕組み。
出資者を募る愛馬会法人と、実際に馬を走らせる馬主法人の一組みで構成される。共同馬主クラブや
一口馬主クラブなど。
グランドナショナル
英国のエントリー競馬場で行われる世界最大の障害レースである。距離は7、217㍍、その間に30
もの障害を飛越するもの。中山大障害はこのグランドナショナルに範をとって作られたいわれる。また、
中山大障害を4連勝したフジノオーはグランドンナショナルに挑戦している。
栗毛(くりげ)
馬の毛色の1種。被毛は帯褐黄色(黄色味を帯びた明るい茶色)、長毛は被毛と同色かその色を帯
びた白色であるもの。長毛の色が特に渋いものを尾花栗毛という。
グリーンチャンネル
競馬・畜産・農林水産に関する情報チャンネル。衛星放送(CS)またはケーブルテレビで受信する。
グレード制(グレードせい)
重賞競走の位置づけを明確にするために欧米を見習い、わが国でも昭和59年度から重賞競走を格
付けすることとなった。「格」を表す記号として「GRADE」の頭文字のGを使いGⅠ・GⅡ・GⅢの
3つに分類されている。GⅠは競走体系のなかで最も重要な意義をもつ根幹競走、GⅡはGⅠに次ぐ主要な
競走で、GⅠの勝ち馬でも容易に出走できる内容をもった競走。GⅢはそれ以外の重賞競走である。こ
の格付けによって各重賞競走の重要性を認識することもできるし、生産界にとってはひとつの指標とす
ることが出来るようになった。なお、障害レースは1999年に障害振興策の一環としてグレードGⅠ~
GⅢが導入された。
黒鹿毛(くろかげ)
馬の毛色の1種。被毛・長毛ともに黒色で濃度も濃く、おおむね馬全体の3分の2以上におよんでいる。
眼の周囲・口辺・腋間・下腹および股間などは帯褐色である。
クロス
同一の祖先が、父系と牝系の両方に現れていること。=インブリード