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気合(きあい)

   馬の走る気や闘志のこと。または乗り手が馬の走る気を起こすためにムチを入れる行為。

 

帰厩(ききゅう)

  放牧先の牧場などから、トレーニングセンターの厩舎へ戻ってくること。

 

き甲(きこう)

   馬の首と背の境にあるふくらんだ部分。また馬体の成長につれてき甲が突出し、腰の線よりも高くなっ
  てくることを『き甲が抜ける』という。

 

騎坐(きざ)

   騎手が馬上で正しくバランスを維持するために両膝で締め付けるように乗っている。このひざのことを
  「騎坐」という。鐙(あぶみ)に頼らず騎坐だけで乗れるようになれば達者な騎手といえよう。外国人騎手
  などで馬上で大きなアクションを見せる騎手がいるが、騎坐がしっかりしているから出来ること。騎坐の
  緩(ゆる)いことを『騎坐が甘い』という。

 

騎手(きしゅ)

   競馬で出走馬の乗り手(馬に乗る人)のことをいう。「ジョッキー」とか「鞍上・乗り役・屋根」など

  ともいう。

 

技術調教師(ぎじゅつちょうきょうし)

   自厩舎の開業に向けて研修中の調教師のこと。中央競馬では、免許取得から一定以上の期間(1年以上)

  他の厩舎に所属する。

 

騎手服(きしゅふく)

   騎手が出走時に着る上着。中央競馬では馬主、地方競馬では騎手ごとに、規程に則した色と模様から
  独自にデザインしたものを登録する。素材はエスパー、エアロフォームなど。=勝負服

 

騎乗(きじょう)

   馬に乗ること。

 

騎乗停止(きじょうていし)

   騎手に対する処分のなかでも厳しいもので、戒告・過怠金などより重い制裁。騎乗停止に該当する事
  項は競馬施行規定126条に明記されているが、一般的には進路妨害などで降着、失格となった場合が
  多い。騎乗停止期間中は、中央競馬のみならず、外国を含む地方競馬にも騎乗できない。

 

基礎牝馬(きそひんば)

   同じ牝系に属する馬のグループを「ファミリー」と呼ぶが、多くの優れた馬を送り出したファミリーの

  基礎ともいうべき役割を果たした馬のことをいう。日本では小岩井農場の「ビューチフルドリーマー」系

  などはシンザンをはじめ数多くのクラシックホースを排出して有名。

 

黄旗(きばた)

   「時計旗」といわれるもので、ゲートの5㍍前にあるスタートラインの内側に黄旗を持った係員がいる。
  発馬後先頭馬の通過と同時に旗は振り下ろされ、それを見た計測係がストップウォッチを押してそのレ
  ースのタイムが計測される。現在はスタートラインに赤外線による自動タイム測定器があり併用されて
  いる。

 

決め手(きめて)

   一般的には得意わざという意味で使われるが、競馬用語としてはレースにおける勝ち馬あるいは連対
  馬の戦法(逃げ・先行・差し・追い込み)を「決め手」とか「決まり手」という。また、『決め手がある』

  という場合は勝負を決める末脚があるということで、差し・追い込み型の馬を指すことが多い。

 

脚質(きゃくしつ)

   各馬の決め手につながる得意な戦法(走り方)のこと。通常逃げ・先行・差し・追い込みの4つに分け
  られるが、ペースによって先行策もとれるし、抑えていって追い込むことも出来る馬を自在型といってい
  る。こういうタイプを『脚質に幅がある馬』ともいう。馬の成長とともに脚質は変わることもあり、

  固定的なものではない。

 

キャプテンシステム

   JRAの情報センターと電話回線によりアダプターのある家庭やオフィスを結び、文字や図形によって
  情報を受けることが出来るシステム。中央競馬情報はオッズ・レース結果・開催ガイドがあり、これらを
  利用者が選択して受信する。

 

キャンター ・ ギャロップ

  ともに駆歩(くほ)のことだが、緩い駆歩を「キャンター(canter)」といい、「襲歩(しゅうほ)」

  または「競走駆歩」と呼ばれる速い駆歩を「ギャロップ(gallop)」と呼んでいる。もちろん競馬は

  ギャロップで争われる。
  イギリスなどではレースで楽に勝ったとき『キャンターで勝つ』という言い方で表現されているようだ。

 

急仕上げ(きゅうしあげ)

   競走馬を仕上げていくにはかなり日数がかかるのが普通で『3日休めば3週間』という言葉があるよう
  に、手間暇のかかるものだが、目標のレースに間に合わすため仕上げの過程で、ある部分を省略して
  仕上げることがあり、これを「急仕上げ」という。このような仕上げをした場合、実践で息が保たなかった
  り、またそのレースで好戦しても、反動(はんどう)が出て悪影響を残すことが多いようだ。

 

厩舎(きゅうしゃ)

   厩(うまや)ともいい、馬を入れる建物のこと。一人の調教師が管理する厩(うまや)全体を厩舎という
  ことも多い。

 

厩舎情報(きゅうしゃじょうほう)

   出走各馬の仕上がり状態やレースでの目標などについて、トラックマンらが厩舎関係者から取材した
  情報。

 

厩務員(きゅうむいん)

   厩舎で馬の世話をする人。トレセン場長の承認の上で、調教師との間に雇用契約を結んでいる。原則
  として1人あたり2頭の持ち馬の一切の面倒をみている。現在、厩務員になるためには、競馬学校の厩
  務課程(4ヶ月)を終了した上で、厩務員試験に合格しなければならない。

 

胸囲(きょうい)

   体高、管囲とともに馬の大きさを測る基準のひとつ。肩胛骨(けんこうこつ)の真後ろの胸の周囲を測
  る。帯道(径)といわれるところ。

 

矯正馬具(きょうせいばぐ)

   気性や走る姿勢が悪い馬の矯正に用いる装具の総称。視覚や聴覚を制限する遮眼革・メンコ・シャ
  ドーロール、首の動きを制限するマルタンガールなど。

 

競走除外(きょうそうじょがい)

   装鞍所(そうあんじょ)集合から発走までの間に、事故や故障、変調などの理由で出走を取りやめる
  こと。

 

競走中止(きょうそうちゅうし)

   発走後、故障その他の理由により、決勝線に到達する前に走るのをやめること。

 

競走馬(きょうそうば)

   競馬用の馬。競馬馬(けいばうま)・レースホース

 

兄弟馬(きょうだいば)

   馬の社会は人間の社会と違い同じ父を持っても兄弟とは言わない。というのも種牡馬は1年間に何十
  頭もの種付けをすることもあり、これをすべて兄弟馬というと大変な数になってしまうからで、同じ母馬
  から生まれたものだけを「兄弟馬」という。父が同じ場合を「全兄弟(姉妹)」といい、父が違うときは

  「異父兄弟(姉妹)」または「半兄弟(姉妹)」という。

 

禁止薬物(きんしやくぶつ)

   馬の競走能力を一時的に高め、または減ずる薬品(薬剤)が競馬施行規定第79条に規定されており
  これを投与されその影響があるとみなされる馬は、出走投票が出来ない。また、レース後1~3着まで
  の馬と裁定委員の指定した馬については禁止薬物の検査のため理化学検査を受けている。これはレー
  スの公正確保のためである。

 

近親交配(きんしんこうはい)

   サラブレッドの場合、通常5代前までに同じ名前の馬が2度以上表れているものをいう。異系交配に
  比べて優秀馬の出る確率が高いとされている。近親繁殖というのも全く同じこと。

 

斤量(きんりょう)

   負担重量のこと。現在は重量の単位は㌔を使用しているが、初期の競馬は斤(0.6㌔)が単位だった
  ことから、いまでも負担重量のことを斤量といっている。

 

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