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追い運動(おいうんどう)

   牧場などで、仔馬を後ろから追いたてて走らせる運動のこと。競走馬育成の第一段階で、当歳(0歳)
  の11月ごろから始める。=調教

 

追い切り(おいきり)

   各馬の出走前の水・木曜日に最後の仕上げとして追われる調教のこと。出走に際しての調子の把握
  と馬体の調整を目的とするもので、単に速いタイムを出すということだけでなく、動き(脚色)の良し悪し
  がポイントとなる。またこの追い切りの日を「追い日」と呼んでいる。

 

追い込み(おいこみ)

   レースにおいて前半、後方に置いて直線で先行馬に迫るという戦法のこと。またその馬のことを「追い
  込み馬」といい、これに対比するのが「先行馬」「逃げ馬」という。

 

おいでおいで

   騎手が後ろを振り向いて後続馬との間隔を見定めるほどの余裕のある勝ちっぷりのことで、他馬をま
  ったく問題にしないで楽に勝つこと。

 

追い馬場(おいばば)

   角馬場(かくばば)の項参照。

 

追う(おう)

   「乗り手」が手綱をしごいたり、ムチを入れたりして、馬を全力で走らせること。

 

横断幕(おうだんまく)

   出走馬や出場騎手、及び厩舎などの応援を目的とした長方形の幕。整理本部の許可を得た上で下見
  所(パドック)の柵などに張り出す。

 

大穴(おおあな)

   大きな配当のこと。元来は予想外の欠損という意味だが、賭け事においては予想外の結果という意味
  から、競馬では人気のない馬が勝って高配当になった場合をいう。
   一般では単勝では2,000円以上、連勝では万馬券(10,000円以上)をいうが、馬単・3連複が

  誕生してからは万馬券も続出しており、滅多に出ない配当という意味からすれば50,000円以上が妥当
  かも!?

 

大駆け(おおがけ)

   評価の低い馬が、実力以上とも思える力を発揮して、これまでとは一変した好走をすること。

 

大外(おおそと)

   最も外寄りのところ。『大外枠』『馬場の大外』などと使う。⇔最内(さいうち)

 

大跳び(おおとび)

   完歩が大きい走り方。一般的に器用さに欠け、小回りのコースや道悪は苦手といわれる。=大っ跳び

 

大仲(おおなか)

   厩舎の建物に向かって左端にある、関係者の休息所。

 

おかぐら

   馬の耳は普通はピンと立っているものだが、横に垂れている馬が時折いる。これが神楽舞の獅子の
  耳に似ていることから、「おかぐら耳」といわれるようになった。耳の付け根にゆるみがあり力強さはな
  いが『お神楽にソツなし』といって喜ぶ人もいるように馬の能力に関係ない。

 

置き障害(おきしょうがい)

   障害コースには固定された障害物が設置されているが、これとは別に障害レースの時だけ平地のコ
  ースに置く障害物のこと。現在置き障害を使用しているのは福島・新潟・中京の3競馬場。竹柵で作ら
  れていて高さは1㍍30と固定のものより低い。

 

押さえ(おさえ)

   競馬の投票(賭け)で、念のために少額賭けておく目のこと。⇔本線(ほんせん)

 

抑える(おさえる)

   騎手が手綱を絞ってスピードをセーブすること。逃げ馬ならペース配分を考えて、追い込み馬なら力
  を溜めるためにする。ただ極端に抑えてしまうと馬が掛かって力を出し切れないこともある。また調教
  やレースで騎乗者の指示通りスピードをセーブできる馬を「抑えの利く馬」という。

 

抑え気味に追う(おさえぎみにおう)

   調教で使われる言葉。馬を追いきるとき、オーバーワークにならないように加減して追うことをいう。

 

オッズ

   馬券の概算払い戻し率のこと。競馬場の掲示板もしくは場内テレビなどに示されている数字で、

  トータリゼータシステムのコンピューターに直結されており100円に対する倍率で表示されている。

 

オッズ板(オッズばん)

   パドックの前に設置された電光掲示板。オッズのほか、出走馬の「馬体重」、前のレースの払戻金など
  が掲示される。

 

お手馬(おてうま)

   いつも同じ騎手が調教したりレースに騎乗していて、その馬の癖や性格などを熟知している馬のこと。
  『お手馬手綱いらず』という言葉があるくらいで、これは安心して見ていられる馬と騎手との関係を示し
  ている。

 

オテンテン

   気性や頭が悪い馬の総称。

 

鬼脚(おにあし)

   素晴らしい追い込みの末脚(すえあし)のこと。

 

尾花栗毛(おばなくりげ)

   馬の毛色の1種。栗毛のなかで前髪・たてがみ・尾の先などが白い毛のものをいう。尾がススキの穂
  (尾花)のように見えるためこう呼ばれる。

 

尾回し(おまわし)

   「発馬機(はつばき)」に入ろうとしない馬の臀部(でんぶ)にロープをまわし、何人かで引っ張って

  中へ引き入れること。

 

重(おも)

   馬場状態のひとつ。水分を含んで地面がぬかるみ、芝コースの場合は馬が走るたびに大きな泥を飛ば
  し、ダートコースの場合は砂が黒ずんで見える状態。

 

重い(おもい)

   おもっくるしいという意味。素軽さがないということで『動きが重い』ともいう。

  体重が増えたときにも使う。
   似た言葉に「太い」という言葉があるが、これはあくまで外見上大きくみえることで馬体が絞りきれて

  いない状態のこと。負担重量が重いとき『斤量が重い』、馬場が悪いとき『下(馬場)が重い』などとと

  使う。

 

表開催(おもてかいさい)

   中央競馬で、ローカル開催と並行して行われる中央開催のこと。主場開催⇔裏開催

 

親子丼(おやこどんぶり)

   ひとつのレースで同じ厩舎、または同じ馬主が1,2着を独占したことをいう。

 

折り合い(おりあい)

   馬と騎手との呼吸がぴったりとあうこと。逆に騎手が抑えたいのに行きたがって抑えきれない状態の

  ことを『折り合いを欠く』『折り合いがつかない』などという。折り合いがつかないと馬の能力を出し

  切れないため、騎手は折り合いをつけることに全力を注いでいる。『鞍上人なし鞍下馬なし』という

  言葉は人馬一体になる、折り合いのついた状態のことを表している。

 

下ろす(おろす)

   競馬に初めて出走させること。また今まで騎乗していた騎手を何らかの理由で替えるときにも使う。
  障害に初めて出走させるとき『障害に下ろす』、中央競馬で競走していた馬を地方(公営)に転厩させる
  とき『地方に下ろす』などという。⇔上がる

 

オープン(またはオープンレース)

   すべての馬が出走できるレースのことをいう。どの馬にも開放されているのがオープンレースの主旨
  だが現状では未勝利馬を除くとか、○○万以下の馬を除くといった条件がつけられているので、ある程
  度賞金を稼いでいないと出走できない。

 

オープン馬(オープンば)

   最高条件(賞金で分けられたクラスを超えた収得賞金の多い馬)のこと。オープン馬=素質馬という
  意味あいもあり、条件馬であっても『オープン級の器』と使われることもある。

 

オーナー

   「馬主」のこと。馬主(うまぬし)の項参照。

 

オーナーブリーダー

   馬主兼生産者の人。もともと生産者(牧場主)である人が、馬を売らずに自分で走らせるために馬主
  になるケースと、馬主がより安く良い馬を手に入れるため生産牧場を持つケースがある。

 

オーバーシード

   競馬場の芝コースは野芝が張られているが、秋以降枯れてきて道悪での競馬があると傷みも激しく
  なるため、この野芝の上に冬場に強い洋芝の種を蒔き、冬期でも緑芝で競馬が出来るようにしている。
  このことを「オーバーシード」という。

 

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