top of page

 

 

モタれる

   埒(らち)や他馬に寄りかかるように斜行すること。

 

持ち込み馬(もちこみば)

   活馬の輸入自由化の実施日(1971年6月30日)以降に輸入された妊娠馬が日本で生んだ馬。要
  は外国で種付けされた内国産馬のこと。競馬新聞などの馬柱には○の中に「持」のマークで持込馬である

  ことが表記されていた。それ以前は競走番組上、外国産馬に準じた扱いを受けていたため3歳クラシック

  競走や、天皇賞などのG1レースに出走出来なかった時期があった。

 

持ちタイム(もちタイム)

   「持ち時計」ともいう。ある馬が一定の距離でマークした最速タイムのこと。『この距離の持ちタイムが
  ある(ない)ので…』という使い方をされるが、速い時計を持つ馬を持ちタイムがあるという。一応その馬
  のその距離における最高能力と見られるが、そのタイムを出したときの馬場状態・コース・出走回数など
  いろいろ異なるので、持ち時計が即その馬の能力という見方は出来ない。ただ、キャリアを積んだ古馬
  の場合には能力を探るうえでひとつの目安になるのも確かだ。

 

持ち乗り(もちのり)

   厩務員の仕事をしながら、担当馬の調教に携わり、攻め馬や馬場運動など調教助手の仕事を兼ねる
  人。「調教厩務員」ともいう。

 

もたれる

   レースや調教において、斜行することを表す言葉。コースの内側に行こうとすることを「ささる」といい、
  逆に外側に行こうとすることを「ふくれる」というが、「もたれる」という場合は単に内、外に行くというより
  は対象物(ラチや併走馬など)にもたれかかるという意味合いで使われる。

 

持ったまま(もったまま)

   馬なりのこと。

 

元返し(もとがえし)

   配当金額が投票金額と同じこと。オッズが1.0倍の状態。

 

物見する(ものみする)

   ものを見るともいうが、不意になかの物に驚いて騒いだり、止まったり、横にとんだりする動作や癖の
  ことをいう。レース中にハロン棒の影や芝生のはげているところを飛んだりする馬もおり、これなどは物
  見するいい例だ。馬の目は弱視で物体は不明瞭に拡大されてもうろうと見えるということもあって、馬は
  気の弱い動物といわれ、用心深いのでちょっとした物や音に驚くためであろう。

 

もまれる

   『道中もまれて…』などと使われるように、レース中馬込みに入って思うよう走れない状態を「もまれ
  る」といっている。気の小さい馬などはもまれると戦意を失くすことがあり、そんな馬は「もまれ弱い馬」
  といわれ多頭数の競馬では不利になるとされている。本当に強い馬は少々もまれても力のロスはなく
  苦にしないものである。

 

もやし馬(もやしうま)

   育成期間に過保護になっている馬のことで、本質的な育成技術、鍛錬がなされてなく、見た目に立派
  でも中身がなく『みてくれ』だけよい馬となってしまう。こういう馬を指して「もやし馬」という。また

  競走馬でも急仕上げで調教量の足りない馬についても、格好だけは出来ていても実質が伴っていないと

  いうことで「もやし馬」あるいは単に「もやし」ということもある。

 

もらい

   『斤量をもらう』『ハンデをもらう』などという形で使われる言葉。見習い騎手が騎乗して規定の重量

  より軽い重量で出走するとき、例えば53㌔の馬▲の騎手が乗れば3㌔減の50㌔で出走できる。こういう
  とき『3㌔もらいで出られた』などという。また目標のハンデ戦の前の1、2走を無理せずハンデを軽くし
  てもらうことを『ハンデもらい』というが、現在1度や2度成績が下がってもハンデが軽くなることは

  少なくハンデもらいを意識してレースする馬もいないようだ。

 

モンキー乗り(モンキーのり)

   鐙(あぶみ)を極端に短くした前傾姿勢で馬に乗る方法。木の枝に猿がまたがったように見えることか
  らこう呼ばれる。卸しにくい点はあるが、抵抗が少なく馬のスピードを出すことが出来るため現在は騎手
  のほとんどがこのモンキースタイルである。1890年代にアメリカのトッド・スローン騎手が考案した

  といわれる騎乗法で、日本でも大正時代からあった乗り方だが、保田隆芳氏(元騎手、調教師)が渡米した
  ときに身につけて帰り、成績を上げたことで、それ以来流行し一般化されるようになった。

 

トップへ

bottom of page