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小脚を使う(こあしをつかう)

   発馬の直後やカーブなどで、通常より歩幅を小さくして走る速度を調整すること。

 

鯉口(こいくち)

   馬の出っ歯のこと。=不整交合・カケス

 

好位(こうい)

   レース中の位置取りで、先行馬の直後のこと。先頭から数えて4~5番手。

 

公営競馬(こうえいけいば)

   地方競馬のこと。地方競馬の項参照。

 

控除率(こうじょりつ)

   馬券(勝馬投票券)の売り上げのうち約75%が払戻金として的中者に還元されるが、それを差し引い
  た25%を控除率という。このうち10%が国庫納付金となり、15%が競走の賞金はじめ中央競馬会の
  運営費に充てられている。なお単・複馬券では5%が配当に上乗せられ実質は約20%の控除率となっ
  ている。

 

後退癖(こうたいへき)

   人に引かれたり、つながれたりするのを嫌がって後ずさりしたり、反り返ったりする習癖のことをいう。
  後退きともいう。

 

降着(こうちゃく)

   競争中に他馬の進路を妨害し、著しい不利を与えたとき、その不利を受けた馬の後の着順に下げら
  れること。以前はすべて「失格」となっていたが、外国で行われている「降着制度」を取り入れたもので
  徐々に定着してきている。降着させられるほどの「インターフェア」を犯した場合、騎手は騎乗停止処分
  を受けることが多い。

 

膠着(こうちゃく)

   馬が動かなくなった状態で、モノ見をしたり異常に緊張したときに起こりやすい。馬場に出てから動こ
  うとしない馬や、ゲート内で「膠着」して出遅れる馬はかなり見られる。

 

喉頭蓋エントラップメント(こうとうがいエントラップメント)

   喉頭蓋をその基部にあるシワが覆う病気。年間に数頭しか発症しない。競走中などに異常呼吸音や
  セキが確認され、運動能力の低下をみせることもあるが、切除や切開手術は比較的簡単に出き、後に
  日本馬で海外G1初制覇を成し遂げたシーキングザパールが、術後にシルクロードSを勝った例もある。

 

交突(こうとつ)

   左右の肢を進めるたびに、一方の「蹄鉄」で反対側の肢の球節や「蹄冠」などに接触し、場合によって
  は負傷を負わせる異常な歩様。このような馬には予防するための蹄鉄をつけたりしている。

 

興奮剤(こうふんざい)

   競走能力を一時的に高める薬品のこと。競馬の公正を確保する上で興奮剤の使用は厳しく取り締ま
  られており、施行規定で定められた薬品の使用が禁止され、競走の10日前から投与できない。また、
  入着した馬およびレースに疑いのあった馬についてはレース後、採尿され理化学検査を受け、興奮剤
  や鎮静剤の禁止薬物が検出されると失格となる。

 

咬癖(こうへき)

   人や他馬に噛みつく習癖。

 

肯癖(こうへき)

   うなずく習癖。

 

交流競走(こうりゅうきょうそう)

   公営と中央の交流のための競走で、昭和48年競馬法50周年を記念して「地方競馬招待競走」が秋
  の東京で行われたのが最初。翌年大井で「中央競馬招待競走」が行われ、当初は1年おきに中央、地
  方で招待競走として行っていた。昭和61年にはオールカマーと帝王賞という既存の重賞競走が交流競
  走としてリニューアルされ、年々交流は活発になり、平成7年からは日本の競馬は大きく変わった。中央
  のG1競走に地方競馬の代表が出走できるようステップレースが設けられ、全国各地の地方馬にもG1
  挑戦の門戸が開かれた。これまでの部分開放から全面開放となったわけで、中央・地方のチャンピオン
  シップは一つに統合されたのである。

 

5F(ごはろん)

   5ハロンのこと。普通5Fというのはゴールから逆算して1,000㍍地点のことで、1F・3F・

  4F(半哩)という場合も同じである。「5ハ」ともいわれ、レースの前半1,000㍍のことを

  『テンの5ハ』という。また攻め馬で「5F待ち」という言葉が良く使われるが、弱い馬が先行して

  5F標あたりから併せ馬の形になることをいう。

 

国際格付け(こくさいかくづけ)

   国際セリ名簿委員会(International Cataloguing Standards Committee)による、世界各国の

  レースの格付け。日本ではジャパンカップをはじめ、いくつかの国際交流競走が格付け認定されている。
  =国際グレード

 

国際交流(こくさいこうりゅう)

   欧米先進国をはじめオーストラリアなど各国と馬・騎手の交流が行われている。1956年にハク

  チカラが初めてアメリカ西海岸に遠征、滞在競馬で優勝している。また、1981年からはジャパン

  カップを主催し、世界各国から注目されるレースにまで発展し、日本の競馬のグレードアップにつな

  がっている。

 

午後乗り(ごごのり)

   通常調教(攻め馬)は早朝(時間は季節により異なる)行われるものだが、馬場の凍結や、積雪などで
  朝の調教が出来ないとき、午後から調教すること。気温が上がってから乗るので太めの馬などには汗が
  とりやすく、都合のいいこともある。

 

腰ふら(こしふら)

   腰麻痺(指状糸状虫の幼虫が脳脊髄に寄生することによって起こる病気)の通称だが、他の病気から
  も起こるので突発的に腰痿、高度の跛行、後躯麻痺、起立不能などの運動障害が発生する腰の病気一
  般をいう。

 

こずみ

   「攻め馬」のやりすぎや疲労の蓄積などによって、馬の運動に関係する肩・腰・背・四肢の筋肉・靱帯・
  腱などに痛みとなってでる軽い筋炎の俗称。外見でぎくしゃくしたぎこちない歩様で、のびのびした感じ
  がなくなる。競走馬は限界ギリギリまで調教されるため『こずみぎみの馬は走る』といわれ、本当に疲れ
  が出ての「こずみ」かどうか、ローテーションや中間の攻め時計など参考に考えたい。また、こずんでい
  る馬でもレース前の「返し馬」でほぐれる馬も多いので、その辺は十分観察する必要があるだろう。

 

骨折(こっせつ)

   骨が折れること。程度は様々で軽いものから生命に関わるものまである。はく離骨折などは3ヶ月ぐら
  いで治ることもあるが、複雑骨折や開放骨折になると予後不良ということにもなる。

 

骨量(こつりょう)

   骨格がしっかりして各部所の骨が太く大きいことを『骨量がある』『骨量に富んでいる』などという。

  若駒のときに脚の骨が太く、関節の大きい馬は成長して骨量豊かな馬になることが多いといわれている。

 

固定障害(こていしょうがい)

   競馬場の障害コースに作られている障害のことで、土塁障害・生籬障害・竹柵障害・水濠障害が主な
  ものだが、空堀といわれる干濠障害や京都だけにある飛び上がり飛び降り台なども固定障害のひとつ。
  また、中山の谷や福島のバンケットなど「坂路」と呼ばれるものも障害とみなされる。

 

小天狗(こてんぐ)

   調教のとき、調教助手や調教を担当する騎手が控える場所。トレーニングセンターでは調教スタンドの
  1階にあり、この前で厩務員と馬の受け渡しをする。

 

古馬(こば)

   2歳馬の出走する夏季から年末までは3歳以上、年頭から春競馬の終わりまでは4歳以上の馬をいう。
  2歳馬・3歳馬(春季)は独立した番組でレースを行うが、古馬になると年齢に関係なく賞金の割合に

  よって条件が定められ一緒に戦うこととなる。

 

ころがし

   馬券の買い方のひとつ。あるレースが的中したらその配当金のすべてを次に買うレースにあて、また
  当たったら次に…というように一気に大もうけしようという買い方である。雪だるま式に増えることから
  「雪だるま(買い)」とか「だるま(買い)」ということもある。

 

仔分け(こわけ)

   繁殖牝馬を持っている馬主が、その仔馬を生産者との共有物として売却代金を一定の歩合で分け合
  うこと。馬主自身がその仔馬を競走馬とすることが多く、その場合は評価額の一定歩合を生産者に支払
  うことになる。

 

ゴーグル

   騎手がレースで着用するメガネで風雨・砂・泥などを防ぐもの。雨の日や不良馬場で砂や泥が多い日
  は土砂がついて1枚では役に立たず、何枚か重ねて着用し、レース中に次々と外しながら乗っている騎
  手もいる。

 

コーチ屋(コーチや)

   競馬場などで他人に勝ち馬に関する情報を教え、それが当たると謝礼金を要求する、詐欺の一種。

 

ゴール板(ゴールばん)

   決勝線の延長線上の内柵沿いに立つ、高さ3㍍ほどの板状の鏡。馬が並んで入線し、ゼッケンの馬番
  号が見えないときの確認を助ける。

 

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